臨床

名市大病院 麻酔科・集中治療部について

名市大病院の麻酔科医は、「麻酔」・「集中治療」・「救急」・「ペインクリニック」の4分野において、幅広く活躍しています。

麻酔

名古屋市立大学病院麻酔科は、手術室における全身麻酔、脊髄くも膜下麻酔、硬膜外麻酔を全例(2016年は約4500件)担当しています。症例は非常に多彩であり、幅広い疾患や年齢に対応するために、患者さん個々のニーズに合わせた安全で質の高い麻酔を心がけています。また、当院集中治療は麻酔科医が中心になり管理を行っているため、術中管理だけでなく、重症症例では術後管理も行っています。安全管理には特に気を遣い、超音波ガイド下の中心静脈穿刺、超音波ガイド下の硬膜外カテーテル留置などをいち早く取り入れ、従来の半盲目的な手技により生じる合併症を減らす努力を行っています。術後疼痛管理として、静脈内自己調節鎮痛法(patient-controlled analgesia:PCA)や末梢神経ブロックなども積極的に取り入れています。

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集中治療部

名古屋市立大学病院集中治療部は、昭和44年に開設された本邦でも最も歴史のあるICUのひとつです。開設当初から、麻酔・蘇生学教室が主体となり運営されてきました。昼夜問わず、ICUに複数の麻酔科医が常駐し、High-intensity ICUとして開設以来一貫して麻酔科がclosed運営しています。

当院ICUのベッド数は成人用・小児用(PICU)合わせて10床です。成人ICUは6床で、術後管理、内科系・外科系重症疾患、多発外傷含む救急外来からの入室症例など、幅広い領域の全身管理を行っています。主に先天性心疾患の周術期管理を行う小児専用のPICUが4床、同じフロアに併設されています。特に、小児における体外式膜型人工肺(ECMO)の稼働実績は全国でも有数で、豊富な経験と実績があります。

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ペインクリニック

当院ペインクリニック外来は昭和42年に開設されました。東海北陸地方では最初のペインクリニックで、現在は年間300〜400人の新患患者さんを受け入れ、毎日の外来には20〜40人の患者さんが訪れています。

難治性の「痛み」の治療には、鎮痛薬の内服、神経ブロックだけでなく、精神的なサポートや他科との協力、すなわち「集学的治療」が必要です。ペインクリニック医には幅広い知識と心が求められます。当麻酔科にはペインクリニック認定医も数人おり、日本ペインクリニック学会の認定施設になっています。

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救急科/救命救急センター

当院救命救急センターでは、すべての救急車来院患者の初療と診断を行い、必要に応じて適切な専門科に引き継いでいます。また心停止の蘇生後や急性薬物中毒、多発外傷、熱中症などの傷病者については救急科が主科となって入院治療を行っています。各診療科、各部門とバランスを保ちながら軽症から重症まで診療する「救急・総合診療」を目指しています。

救急科部長には、麻酔科から笹野病院教授が就任しています。その他の専従医の出身診療科も様々であり、互いに知識を共有し合いながら診療を行っています。災害医療やシミュレーション教育にも力を入れています。